
お気に入りのバッグに、小さなポケットがひとつあると安心します。
そこにそっと入れてあるのは、ハンカチ、ミントタブレット、ふと気分を変えてくれる小物たち。
必要なときにさっと取り出せるものがあると、心が軽くなるものです。
実は私たちの「心」にも、そうしたポケットが必要なのではと思うのです。
日々時間に追われ、人との関係に気を使い、頭の中は常に何かでいっぱい。
そんな毎日を過ごしていると、いつの間にか心に余裕がなくなってしまいます。
でも、ふと立ち止まって「私の心がほっとする瞬間って、どんなときだろう?」と問いかけてみると、自分だけの「ゆとりのスイッチ」が見つかるかもしれません。
たとえば私にとってのゆとりポケットは、こんなものです。
・お気に入りのマグカップで飲む、温かい白湯
・ラジオから流れる落ち着いた声に耳を傾ける
・夕方の西日を、窓辺でぼんやり眺める
・台所の片隅で、何も考えずに味噌を混ぜる
・「今日もおつかれさま」と、自分にそっと声をかける
・推しの曲を聴く


どれもたった数分のこと。でも、そんな時間があるだけで、心の風通しがよくなり、深呼吸がしやすくなります。そして、人の言葉を受けとめる余裕が戻ってくるのです。
「ゆとり」と聞くと、時間やお金など“外側”にあるものだと思いがちです。でも実は、ゆとりとは“内側”にあるのです。自分の中に、どれだけ余白を持てるかということ。
そのために必要なのが、自分だけの「ゆとりポケット」をつくること。
何かに行き詰った時、そこから自分を助け出せるアイテムをすぐに取り出せるようにしておきましょう。しかもそれは、誰かと比べる必要もなく、評価されるものでもありません。
大切なのは「私が心地よいと感じることは何か?」を知っておくこと。
やるべきことを手放してみたり、予定を1つ減らしてみたり、スマホを置いて小さな自然に触れてみたり…。
自分のための“余白”を大事にする習慣は、結果的にまわりの人との関係もやわらかくしてくれます。
忙しい日常の中でも、自分の中心に戻れるような「ゆとりポケット」あなたは、どんなものを「ゆとりポケット」に忍ばせたいですか?
発酵×開運ライフデザイナー|春風ほの香