夏の土用に入り、暑さも暦通りピークになってきました。全国高等学校野球大会の地区大会、今年は声が出せる応援で盛り上がっているようです。2024年7月、少し加筆しましたので改めて掲載します。
二十四節気「大暑」
大暑は最も暑さの厳しい頃とされています。大暑の頃は日本では多くの地域で梅雨明けを迎え、安定した夏空が広がるようになる時期です。大暑は、最も暑い頃と言われますが、暑さの本番は8月上旬~中旬にかけて、今年の夏は暑くなりそうです。
夏バテ防止に鰻を食べる「土用の丑の日」今年2023年は7月30日です。
七十二候「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)大雨時行(たいうときどきふる)
初候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)2024年7月22日~26日
桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)とは、4〜5月に桐の花は枝先に釣鐘型の薄紫色の花を咲かせます。花が咲き終わると卵形の固い実がなりはじめます。「桐始結花」はこの実がなる頃の意味。
桐は伝統的に神聖な木とされ、生活の中での家具だけでなく、室町幕府では小判に刻印され、豊臣秀吉などの天下人が好んだ花であります。現在も日本国政府の紋章として使用されています。
また、見たことがないという方、お財布の中を見てみると、桐の花が見つかるかりますよ。それは、500円硬貨の表に描かれている花が「桐の花」なんです。
桐の木は、古くから質のいい木材として利用され、タンスや下駄(げた)、箏(こと)の材料として大切にされてきました。特に桐タンスは高級家具。昔の農家では、女の子が生まれると庭に桐を植え、その桐でタンスを作り嫁入り道具として持たせたそうです。
桐は中国では鳳凰(ほうおう)がとまる木とし、神聖視されてきました。日本でも高貴な紫色の花を咲かせるということで、中国と同じように神聖な木とされてきました。花言葉は「高尚(こうしょう)」はここから来たのですね。
次候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)2024年7月27日~8月1日
土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)とは、熱気がまとわりつくような蒸し暑い頃。毎年変わらない蝉の声、青い空と白い雲との組み合わせ、この暑さをしのぐために打ち水などが見られます。しかし、木や草花にとっては緑をますます濃くして夏を歓楽しているようです。
あまりの暑さで、風鈴の音色に一時の涼を感じたりします。
末候 大雨時行(たいうときどきふる)2024年8月2日~6日
大雨時行(たいうときどきふる)とは、夕立や台風などの夏の雨が激しく降る頃。きれいな青空に湧き上がる入道雲は、夕立を教えてくれます。急な夕立は嫌ですが、夕立後にはきれいな虹が西の方向に見えることも。ちなみに、雲の頭が坊主頭に見えることから、入道雲と呼ばれています
この時期は、ほんと何の前触れもなくいきなり大雨が降ってきやすい時期です。夏を象徴するかのような入道雲がむくむくと沸き立つと夕立のサイン。全身びしょ濡れてしまうこともありますが、雨は暑さを和らいでくれ、一時の涼やかな時間を感じることが出来ます。
土用期間中の過ごし方
ひとつ前のブログで、夏の土用期間の過ごし方を書いていますのでご覧ください。
次の季節にうまくスタートできるように、心と体調を整え暑い夏を上手に乗り切りましょう。
「大暑」の時期のおススメの食材
- スイカ
カリウムが果肉や種子に多く含まれているので、疲労回復や利尿作用があるとされています。夏の暑さで衰えた身体に優しく、夏バテに効果がある食材の一つです。実の部分を冷凍保存してシャーベットにするのもいいです。下手の部分も皮をむき、塩もみすると浅漬けになります。 - きゅうり・ズッキーニ
きゅうりもズッキーニも身体にこもった熱をっとってほてりやのぼせを解消してくれる作用があります。利尿効果が高く、むくみをとる作用にもなります。昭和世代は懐かしいかもしれませんが、日焼けしたらきゅうりのパックとかしてましたね。 - 甘酒
夏場食欲がない時などは飲む点滴と言われる「甘酒」は体にうれしい効能がたくさんあります。
・疲労回復
・腸内環境を整える
・抗酸化作用
・ダイエットサポート
・美容効果
他にも、桃やトウモロコシなどたくさんの旬の食材があります。
先日、月に1度習いに行っている料理教室で、トウモロコシのひげをさっと油であげた料理を教えていただき、そのおいしさにビックリ!今まで捨ててましたがこれからはしっかりいただきます(しかしこれは新鮮なモノに限りそう・・・)
旬の時期、おいしいモノを美味しくを食べると体は喜びます。
「大暑」の時期のおススメの花
- ヒマワリ・アサガオ
もう夏の定番のお花ですね。ヒマワリは見るだけで元気をもらえます。アサガオもグリーンカーテンのようにされると一気に花が開くときれいですよ - ペチュニア
暑さに強く、花がらをとって切り戻しをすると、花数も増えボリュームが出ます。
最後に
暑さをしのぐ上で冷房は欠かせないものですが、除湿をするとあまり冷房温度を低くしなくても体感的に涼しく感じられます。熱中症を防ぐ上でも冷房はかかせませんが、屋外の気温と屋内の気温差が大きすぎると体調を崩す原因にもなるので、湿度を上手に調整することで暑さをしのぎましょう。
熱中症は寝ている時にも起こると言われています。寝る前にコップ一杯飲むだけでも違うと言われていますので、暑さ対策だけでなく注意しましょう。
食材で紹介した「甘酒」自宅で作ることもできるし、最近ではスーパーなどでも小さめサイズのあるので飲みに比べるのも楽しいかもしれません。
私はもっぱら自宅で作って凍らせておいてフルーツと豆乳をミキサーにかけてスムージーにして飲んでいます。(お通じも良くなりました)
まだまだ暑い日が続きます、しっかり水分と栄養を取って夏を乗り切りましょう。
発酵×開運ライフデザイナー|春風ほの香