夏の土用(2024年7月19日~8月5日)は、古来から日本の季節の中で特別な時期とされています。中でも特に注目されるのが「夏の土用」と呼ばれる時期です。2024年7月、少し加筆しましたので改めて掲載します。
この時期は、体力の消耗が激しい暑い季節であり、食事や過ごし方にも注意が必要です。そこで、夏の土用に関する食べ物、過ごし方、間日についてご紹介します。
夏の土用期間におすすめの食べ物
夏の土用と言えば「ウナギ!」
2024年の土用の丑の日は、7月24日(水)と8月5日(月)2回あります。
土用の日は「う」の付くものを食べましょう。「ウナギ」は体力を回復させる栄養価が高いのでオススメ!
他にも、うどん・梅干し・ウリ・牛肉などもOK。あと、「黒い」食べ物も良いです。黒ゴマ・黒豆・ごぼう・黒酢・ヒジキなど
土用期間を含め夏には、夏野菜や果物は水分やビタミンを多く含み、体にたまった熱を冷やし、疲労回復に役立ちます。トマトやキュウリなどの野菜は生で食べることで、水分や栄養素を効果的に摂取することができます。また、スイカやメロンなどの果物は、水分や甘みがあり、夏の暑さを癒す一品です。
夏の土用期間の過ごし方
土用期間は四立(立春・立夏・立秋・立冬)の直前の約18日間を言い、それぞれの季節の変わり目にあたります。この時期は、体調を崩しやすく昔は医学が発達していなかったため、体調の変化が生活に大きな変化を与えたり、病気が重くなったりしました。そのために土用の期間中は新しいことは始めず、養生して過ごすようになったため「土を動かしたり、引っ越しや旅行、新しいことを始めてはいけない」などの風習ができたのかもしれません。
また、暑さに負けずに体調を整えるために、適度な運動や休息が大切、運動も朝か夕方の涼しい時間帯に散歩や軽い運動をすることで、新鮮な空気を吸い込みながらリフレッシュできます。
また、エアコンの効いた室内で涼んだり、冷たい飲み物を摂ることで体温を下げることも重要です。そして何より十分な睡眠をとることが、体力の回復につながることも忘れずに。
土用期間に「間日(まび)」って聞くけど、何のこと?
一年間に4回も18日間ずつある土用期間。その期間にこんなにも禁忌があるなんて大変です。
近年では、そんなこと気にしない、土用の禁忌を知らないという方がほとんどではないでしょうか。しかし、自然とともに暮らしていた昔にあっては、自然や神を畏れ、敬っていた人々にとっては無視できない期間だったことと思います。
そこで、「土用の間日」と呼ばれる日があります。この日は土公神(どくじん=土の中にいる神様)が天上に行く日で土を離れるので、土を動かしても問題がないと言われています。
なので、間日の日に草抜きをしたり、旅行に行ったりすることが出来ます。
2024年の間日は、7月19日(金)26日(金)27日(土)31日(水)です。
最後に
ちょうど10年前、土用期間に今の家に引っ越しをしました。まだ土用期間のことを知らない頃だったので、引っ越しの後、長期間唇のところにヘルペスが出来て治らなかったことを思い出します。
そのころ、暦のことを知っていたら絶対引っ越しはしてないし無理もしなかった。もし、土用期間に引っ越しするなら間日を選び、先にゆっくり休める環境を整えてから引っ越したはず。
そして、九星気学で私もだけど土星の人(二黒土星・五黄土星・八白土星)は、この土用期間中は身体が重く感じやすかったりする傾向があるので、睡眠をたっぷりとることを心がけましょう。
土用期間の食べ物や過ごし方を参考に、おうちでゆっくりリラックスすることで、次の季節を軽やかに過ごせます。
発酵×開運ライフデザイナー|春風ほの香