
最近、腸活や発酵食がブームになっていますよね。そんな発酵食材と健康の効果をお話します。
発酵食ブームの背景
最近、発酵食品への関心が再び高まっています。その理由は、腸内環境を整えたり免疫力を高めたりといった健康への関心が高い人たちにぴったりだからです。 特に、腸内環境の改善が注目され、発酵食品を日常的に取り入れている人が増えています。
発酵食品には、よく知られている乳酸菌や納豆菌などの善玉菌が多く含まれており、腸内の悪玉菌の繁殖を抑えて腸内細菌のバランスを整える役割を果たしています。そして、最近の研究により、その効果が改めて確認され、発酵食ブームの再燃につながっています。
注目の発酵食材
発酵食の魅力は多岐にわたり、特に麹(こうじ)、味噌(おから味噌)、そしてキムチのような食品が注目されています。ここでは、それぞれの特徴と健康の効果について見ていきます。
麹(こうじ)
麹は、味噌や醤油、酒などの発酵食品を作る際に欠かせない存在です。お米や大豆に麹菌を加えて発酵させることで、栄養素の消化吸収を助け、腸内環境を整える効果があります。また、麹には抗酸化作用があり、美肌効果や老化防止にも役立ちます。
- 健康効果
・消化酵素を豊富に含み、栄養吸収をサポート
・抗酸化作用で老化防止や美肌効果
・腸内フローラを整え、便秘解消に貢献
味噌(おから味噌)
お味噌と言えば「お味噌汁!」
お味噌汁は、日本人に一番なじみのある食べ物。そして、このお味噌汁は大豆と麹で作られているので、腸にも良い働きをしてくれます。
ここ数年の私は「おから」でお味噌を作っています。大豆を湯がいたりつぶしたりの手間がなく、栄養があるのに産業廃棄物として処理されてしまうので、食品ロス削減の一環にもなっているかなと思います。
「おから」は食物繊維や植物性タンパク質が豊富で、発酵させることでより深い味わいと栄養価が得られるので本当にいい食品です。最近では少なくなったお豆腐屋さんがあればお豆腐屋さんで購入できますし、スーパーで売っていればスーパーで購入したおからでもできます。
- 健康効果
・豊富な食物繊維が腸内環境を改善
・植物性タンパク質が免疫力向上をサポート
・発酵により腸内の善玉菌を増やす
下のおから味噌の色が違うのは「メイラード反応」という現象を起こしているからです。メイラード反応とは、発酵の過程の中でアミノ酸が糖と反応して起こる症状です。お味噌が熟成されると色は濃くなっていきます。

キムチ
韓国を代表する発酵食品であるキムチは、唐辛子やにんにく、塩辛などの発酵魚介類などを使って発酵させた漬物です。発酵の過程で生成される乳酸菌が腸内の健康を支え、消化を助けるだけでなく、代謝を促進する効果もあります。
- 健康効果:
・乳酸菌が腸内環境を整え、便秘を予防
・カプサイシンが代謝を促し、脂肪燃焼をサポート
・ビタミンCやKが免疫力強化や骨の健康に役立つ
発酵食品を日常に取り入れるポイント
発酵食品を毎日の食事に取り入れるのは簡単です。まずは、味噌汁やキムチなど手軽なものから始めてみるとよいでしょう。自家製の発酵食品を作ることもおすすめです。
例えば、先にお話ししたおから味噌は簡単に作れ、発酵食品を使った食生活にも貢献できます。(ただし、熟成さすのに3~6か月は必要です)
- 日常に取り入れるポイント
・毎日の味噌汁や納豆、キムチを少量ずつ摂取
・自家製発酵食品を作って健康効果を高める
・発酵食品は少しずつ摂取するのが効果的
*なぜ少しずつ摂取するのがいいのか、それは少量でも継続的に摂取する方が、腸内環境が整いやすいからです。
まとめ
発酵食は、健康を支える重要な役割を持つ食品です。特に、麹や味噌、キムチのような発酵食品は、腸内環境を整え、免疫力を高める効果も期待できます。また、現代のライフスタイルに合わせ取り入れやすい選択肢としても注目されています。
毎日の食事に少しずつ発酵食品を取り入れて、健康をサポートしてみてはいかがでしょうか?発酵食の力を活用することで、バランスの取れた豊かな食生活を送るために取り入れましょう。
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